高所得世帯ほど、多種類の野菜、単価の高い野菜を食べていることが分かりました。では、肉ではどうでしょうか。
肉に関する家計調査の数字は、〈表〉のようになります。こちらも、所得とともに肉の消費金額が増えています。しかし野菜ほどではなく、年収300万円世帯と1500万円超の世帯で、1.7倍の格差にとどまっています。
細かくみると、差が大きいのは「牛肉」ということが分かります。その金額格差は2.5倍にも達します。ちなみに購入頻度は、300万円世帯が年間17回、1500万世帯では29回といった具合。牛肉を食べる機会は、1.7倍の格差です。
ただ、残念ながら購入量(グラム数)の統計は出ていません。仮に1回の購入量が同じとすると、値段(単価)の格差は1.5倍。高所得世帯ほど、高級な牛肉を食べていることになります。
■国産牛か、輸入牛か
家計簿を見れば病気がわかる