家計簿を見れば病気がわかる

低所得世帯のほうが「塩サケ」をたくさん食べている

勤労世帯の魚介消費金額/(C)日刊ゲンダイ

 魚介類は、肉よりもヘルシーなイメージがあります。ただ昨今の値上がりにより、肉よりも割高感が出てきたのも確かです。そんな魚介類の消費金額は、〈表〉のようになっています。

 年収300万円世帯で年間約5万円、年収1500万円世帯では約8万8000円。その差は約1・8倍です。鮮魚の格差も約1・8倍。しかし、アジやイワシなどの大衆魚、いわゆる青魚の格差は1・3倍前後にとどまっています。購入頻度も大差ありません。青魚にはDHAやEPAなど、血液サラサラ成分が豊富ですが、その摂取量に所得格差はあまりなさそうです。

■金持ちは貝類で「タウリン」「ミネラル」を補給

 格差が大きいのは、貝類です(約2・4倍)。貝類には、タウリンなど、疲労回復物質が豊富に含まれています。人体に必要なミネラルもたっぷりです。とくに牡蠣は亜鉛が豊富。亜鉛は精子を作るのに不可欠な元素で、「セックス・ミネラル」と呼ぶ人もいるほどです。高所得層のほうが疲れにくく、バイタリティーにあふれているといえるかもしれません。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。