その背シートを見てみると、「○○様からの寄贈」と明記されています。退院する患者さんやご家族が、車椅子を寄贈してくれるのです。
また、病棟の廊下や談話室などに飾られている、「花瓶」「絵画」「写真」にも、「○○様からの寄贈」と明記されているものがあります。
寄贈といっていいのかは分かりませんが、意外に多いのが本や雑誌類です。長期入院している患者さんは、時間を潰すためによく本を読んでいます。読み終えた本を退院時に、「談話室」に置いていくのです。
週刊誌や月刊誌を定期購読している患者さんも、読み終えると「談話室」の書棚やテーブルに置きます。すると10分もしないうちに、もう全部消えています。他の患者さんが病室に持っていくのでしょう。
国立を除くほとんどの病院は、ぎりぎりの経営です。もちろん患者さんに強要などはしませんが、どんな「寄付」でもありがたいものなのです。
病院は本日も大騒ぎ