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【糖尿病の持続血糖モニター】東京慈恵会医科大学附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科(東京都港区)

東京慈恵会医科大学附属病院の西村理明准教授(提供写真)

 また、血糖値の日内変動を調べておいた方がいいのは、何もインスリン治療をしている人だけではないという。

「飲み薬で治療している患者さんでも、血糖コントロールがうまくいかなくて、低血糖(冷や汗や頻脈など)を起こしているようならCGMをお勧めします。特にSU剤(スルホニル尿素薬)は低血糖を起こす確率が高いので、必要に応じて調べた方がいいと思います」

 CGMにかかる費用は1回、3割負担で5000円ほど。また、昨年4月にはCGMとインスリンポンプが一体化した機器も保険適用になっている。インスリンポンプとは、24時間連続して超速効型のインスリンを少量注入する携帯型の小型機器。CGMと一体化したことで、より安心してインスリン治療ができるようになった。費用は月約4万円(3割負担)と高額になるが、血糖コントロールが困難な患者で希望があれば対応しているという。

■東京慈恵会医科大学の本院(1882年開院)
◆スタッフ数=医師10人
◆年間初診患者数=約500人
◆糖尿病の外来患者数=常時約6500人
◆持続血糖モニター実施数=年間約100件

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