次いでリンゴ(10%)、ミカン(9%)、バナナ(9%)、梨(6%)という順位になっています。
ちなみに、ミカンを含む柑橘類全体の消費額は、所得にかかわらず果物の全消費額の2割程度です。ということは高所得層ほど、単価の高いグレープフルーツやオレンジなどを豊富に食べていることになります。低所得世帯ほど庶民的なものを食べているわけです。
ただし、バナナ、リンゴ、ミカンには、血糖値を抑えたり、生活習慣病を防いだりする効果があることが知られています。ですから、果物に限れば、低所得層と高所得層の健康格差は、消費金額ほどには広がっていないようです。
ただ、夏の果物である桃(4.6倍)とスイカ(3.5倍)には、大きな格差が見られます。桃はビタミンEが豊富、スイカはさまざまなビタミンとミネラルを含んでおり、さながら食べるスポーツ飲料。夏バテや紫外線対策に有効です。桃やスイカを豊富に食べている高所得者は、低所得者よりも暑さに強く、活動的といえるかもしれません。
家計簿を見れば病気がわかる