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セックスレスのお悩み 動物性の生薬で“元気”取り戻す

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
「女として接してほしい」という相談に

「妻との仲がうまくいっていない」と相談にいらしたDさん(52)。1回り年下の奥さんから、「女としてちゃんと接してほしい」と責められたそうです。

 具体的には、「セックスレスを解消してほしい」ということ。しかしこの1年ほど、Dさんは仕事が多忙を極めており、かつ、上司と反りが合わないことからストレスが強く、「正直、セックスどころではないんです」とおっしゃいます。

 女性の私から見れば、セックスレスは奥さんにとって大きな不満のひとつです。まず、目に見えることから解決していくことが大事。下半身だけでなく「元気」を取り戻すためには、「腎」を高めなくてはなりません。

 Dさんには「海馬補腎丸」という動物性の生薬が処方された漢方を勧めました。「元気」は腎に蓄えられ、補うことで精力を高めます。

 飲み始めて1カ月後、Dさんが再びいらしたので奥さんとの仲を聞きました。

 すると、セックスレス解消に役立ったことに加え、いつもなんとなく感じていた体のだるさが消え、休日に奥さんと外出することが増えたそうです。

「ゴロゴロ寝てばかり、と文句を言われていたのが嘘のよう。買い物や散歩を一緒にする程度だけど、妻はそれがとてもうれしいようで……。自然に会話も増え、『ありがとう』という言葉をよく口にするようになり、まるで新婚時代に戻ったようです」

 奥さんは、きっとそういう心の交流を求めていたのですね!

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。