家計簿を見れば病気がわかる

金持ちも貧乏人も酒量による健康格差はない!?

(C)日刊ゲンダイ

■ビール消費は所得に比例

 家飲みの主役は、ビールと発泡酒です。

 ビールの消費は、所得に比例しています。酒類量販店などで売られている缶ビール(500ミリリットル)6本パックの値段は、1400~1500円。この数字で計算すると、年収300万円世帯は年間40本以下、年収1500万円世帯は80本前後を消費していることになります。

 発泡酒は、中間所得層の消費が多く、低所得層と高所得層は少なめです。発泡酒の販売価格は、500ミリリットル缶6本パックで1100円前後。したがって中間所得層では年間60本前後が消費されていますが、低所得層と高所得層では40本前後にとどまっています。

 いちばん大きな格差はワインで見られます。購入頻度では、年収300万円世帯が年間2回、年収1500万円世帯が5回となっていますが、金額的には4倍の差があります。つまり、高所得層ほど高いワインを飲んでいることになります。

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