「家で飲む酒類に関しては、所得格差はあまりなさそうだ」という話をしました。ところが、いわゆる「外飲み」の金額を見ると、話はだいぶ変わってきます。
〈表〉には、所得別の飲酒代(外飲み)を載せました。酒といえばたばこ、というわけで、たばこ代も一緒に載せました。それらとは別に、使途不明金として世帯主の「お小遣い」という項目があります。これには、ゴルフ代などは含まれていません。おそらくかなりの額が、飲み代やたばこ代になっていると思われます。
飲酒代は、年収300万円世帯で年間約1万円(約840円/月)。一方、年収1500万円超世帯では、その6倍近い約5万7000円(約4800円/月)です。さすがに月840円では、立ち飲み屋でも苦しいはずです。
ただし、使途不明のお小遣いがあります。年収300万円世帯で約7万8000円、1500万円超世帯で約24万円です。そのすべてが飲み代になったとすると、それぞれの月額合計は、7300円、2万5000円ほどになります。感覚的には、こちらの数字のほうがもっともらしく思われます。
家計簿を見れば病気がわかる