家計簿を見れば病気がわかる

単身者の食費と医療費の関係

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 単身者の家計簿は、収入によってどのように違っているのでしょうか。表をご覧ください。まず平均年齢ですが、低所得層ではいずれも60歳を越えています。また有業者比率、つまり働いている人の割合も、かなり低い数字です。低所得層の多くは、年金生活者と考えてよさそうです。

 その支出を見ると、年収が100万円未満の人でも平均120万円以上を使っています。貯蓄を取り崩しているのです。支出は年収とともに増え、200万~300万円の人では200万円近くに達します。入ってくる年金を使い切っているイメージです。

 年収が300万円を超えると一転、平均年齢が下がり、有業者比率がぐっと上がります。このラインが、リタイア組と現役組の境界といえそうです。支出は200万円を超え、年収600万円以上の人ではほぼ300万円に達します。

 消費支出に占める食料(費)は所得に比例して増えています。またエンゲル係数は、年収にかかわらずだいたい25~30%の範囲に収まっています。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。