だから、めまいがあればこれらの疾患の有無をMRIなどの画像検査でチェックすることが重要になってくる。
しかし、実は「MRIを受ければ安心、というわけではない」ということを頭に入れておくべきだ。
「大きな病変ならわかりやすい。しかし、小さな変化は見逃しやすいのです。MRIの性能と、医師の読影技術がポイントになります」
画像診断を専門に行う八重洲クリニックでは、MRI装置8台のうち5台が高磁場装置「3.0テスラ」。
「テスラとは磁場強度を示し、磁場強度が高いほど高精細な画像を得ることが可能です。たとえば聴神経腫瘍では5ミリほどの大きさのものもあり、これは耳の奥を1ミリくらいの厚さでスライスしないと見落としがちなのですが、3.0テスラのMRIではそれが可能なのです」
3.0テスラのMRIと、1.0テスラのMRIでは、同じMRIでも疾患の“発見率”に大きな隔たりがある。