放置すると命に影響も 「怖いめまい」は最新MRIで見つける

高磁場装置のMRI(提供写真)

 また、撮影する枚数も違う。

「撮影方法には幾通りかあるのですが、画像枚数でいえば、脳の場合、当院では20~30分かけて500枚以上、場合によっては1000枚以上の画像を撮影します。しかし、古い型のMRIでは撮影に時間がかかるので、検診施設では100枚や200枚程度になります。100枚撮って見るのと、1000枚撮って見るのとでは、やはり結果が違ってくるでしょう」

 さらに、だれが読影するかが重要だ。MRIなどの画像検査の“専門家”は放射線科医になる。

「MRIの読影は専門知識が必要です。放射線科医がMRIを行うことで『この症状ならこの辺りに病変がある』と推測し、撮影する場所も変えます。脳の小さな病変も見落とさないようにするには、放射線科医が読影し、整理された情報を脳神経内科医や脳神経外科医が取捨選択する流れがベストなのです」

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