医療数字のカラクリ

診断技術がアップすると生存率が伸びる

 この結果、どういうことが起きるかというと、「20年前の生存率に比べると『ステージⅣ』の患者の生存率が改善した」というようなデータは、必ずしも治療効果による真の生存率の改善ではなく、診断精度が上がったことによる“見せかけの生存率”の改善にすぎないかもしれないのです。過去の生存率との比較は要注意です。

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名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。