しかし、最近になってMRI対応のペースメーカーが登場し、爆発的に広まっています。心臓のトラブルは高齢になると増えてきます。その年代は、脳や脊椎といったMRI検査が必要な病気にかかる確率もアップしますから、当然の流れといえるでしょう。
これまで、ペースメーカーを埋め込んでいる患者さんは、心臓以外に新たにそうした病気が発覚しても検査を受けられず、治療法が組み立てられないケースもありました。それが、MRI対応のペースメーカーの登場によって、新たな病気の治療の可能性が閉ざされないで済むようになったのです。
MRI対応のペースメーカーは、従来のものより高額ですが、それが将来的に必要になる患者さんはたくさんいるといえます。希望する場合、ペースメーカーの埋め込みを行う前に、担当医に「MRI検査ができる機種かどうか」をたずねてください。何も言わなければ、病院や施術医師の判断で非対応のペースメーカーを埋め込まれてしまう可能性があります。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」