膵臓は、胃の後ろにある20センチほどの臓器で、十二指腸や大腸、肝臓、胆のう、脾臓などに囲まれているため、腹部エコー検査では異常を見つけにくい。早期発見が難しく、診断時にがんが進行しているケースが少なくありません。外科手術で完治するケースはまれで、術後に補助的に化学療法を追加するのが標準。竹田さんも、術後に化学療法と一部の免疫療法を受けていたそうですから、進行がんだったのではないでしょうか。それでも亡くなる直前まで仕事をされていた事実は重い。ツイッターには、こんなつぶやきがあります。
■ガンは「闘う」ものではない
「がんというのは、必ずしも『襲われて』『闘う』ものではないと思う。自分の中に住みついたものを、なだめすかしながら、なんとか抑えながら生活の質を維持していく、がんとはそういうものだということを、検診の段階から少しでもイメージしておくことは大事ではないか」
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁