口のネバつきに注意 インフルエンザ予防は「唾液」がカギ

カラオケが歌いづらい人も要注意(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「私たちの口の中では、1日1.5リットルの唾液が分泌されていますが、唾液は単なる水分ではなく、ウイルスや細菌の繁殖を抑える役割を担っているからです。また、体の健康を維持するために重要なさまざまな成分も含まれています」

 いくら予防接種をし、マスク着用、うがい、手洗いを徹底しても、インフルエンザウイルスを完全にシャットアウトできるわけではない。それでも唾液の分泌が十分であれば、唾液の抗菌作用や自浄作用でインフルエンザ感染・発症のリスクを下げることができる。風邪のウイルスなどに対しても同様だ。

 さらに、歯周病や虫歯の菌の繁殖も、唾液は抑制する。がん、心血管障害に次いで死因第3位の肺炎を回避する上でも、唾液は重要な存在だ。つまり、ドライマウスで唾液の分泌が減少すれば、これらの疾患に太刀打ちできなくなるかもしれないのだ。

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