怖い薬の飲み合わせ

抗アレルギー薬を服用中は“風邪薬”に注意

市販の総合感冒薬は服用に注意(C)日刊ゲンダイ

 有名な副作用としては「眠気」が知られています。ヒスタミンは全身に働きかけることでアレルギー症状を引き起こしますが、脳に作用すると「覚醒」の働きを示します。そのため、抗ヒスタミン薬によって「脳内でのヒスタミンの働き」がブロックされると、眠気を生じやすくなるのです。抗ヒスタミン薬と総合感冒薬を併用すると、強い眠気に見舞われる恐れがあり、車の運転などではとくに注意が必要です。

 アレルギーの薬と総合感冒薬は、併用を禁止されている薬ではありません。ただ、実際に併用するときは、こうした注意点があることを認識しておかなければいけません。

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深井良祐

深井良祐

86年岡山県生まれ。岡山大学薬学部大学院在学時に薬学系サイト「役に立つ薬の情報~専門薬学」(http://kusuri-jouhou.com/)を開設。医薬品卸売企業の管理薬剤師を経て独立し、現在は医療系コンサルタントとしても活動。株式会社ファレッジ代表取締役。