〈表2〉は独身者の数字です。妻帯者と比べて、かなり少なめな金額です。死亡保険の加入率が低いからでしょう。保険金を残すべき家族がいなければ、死亡保険に加入する意味はありません。
しかし、医療保険やがん保険に加入していれば、年間の保険料は6万円前後になるはずです。表の数字は、その2分の1から3分の2なので、そこから逆に独身者の加入率は5~6割程度と推計できます。残りの人は、保険に入っていない可能性が高いのです。
しかし、この連載でたびたび述べてきたように、独身者は妻帯者と比べて、40~60代における3大疾病の死亡率がかなり高めです。死亡率が高いということは、それだけ罹患率も高いということを意味します。また、重症の病気にかかると、長期休業や離職のリスクが高まります。
独身者のほうが医療費や生活費への備えを万全にしておくべきなのですが、現実は逆になっています。
家計簿を見れば病気がわかる