家計簿を見れば病気がわかる

年収とスポーツ出費 独身者の方が施設利用料に費用を投じる

(C)日刊ゲンダイ

「健康格差」という言葉をよく耳にするようになりました。所得格差が、国民の健康に深刻な影を落としているというのです。この連載でも、世帯年収と食料品の購入パターンが深く関係していることをたびたび取り上げてきました。

 しかし今回は、少し視点を変えて、スポーツへの出費を見ていくことにしましょう。

 スポーツにも、収入による格差があることはよく知られた事実です。なかでもゴルフは、最も典型的な例です。好きか嫌いか以前に、それなりの経済的余裕がなければ、コースに出ることすら、ままなりません。

 表①は、2人以上の勤労世帯の出費をまとめたものです。大きくスポーツ用品とスポーツ施設利用料に分かれますが、そのどちらも年収の多い世帯ほど金額が増えています。とくにゴルフ場の利用料で、「低所得層」と「1500万円超の世帯」とで6倍近い格差があります。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。