気づいた時には皮膚障害に…冬の「低温やけど」は侮れない

冷えこむ日が多くなったが…(C)日刊ゲンダイ

 低温やけどを起こす状況は、睡眠薬使用、泥酔、下肢麻痺、糖尿病神経障害などが挙げられるが、普段の生活の中でもよく起こっている。まずは低温やけどを起こさないような対策を講じたい。

「温かいものが長時間、常に皮膚と接触している状態をつくらないことが大切です。カイロや湯たんぽを当てたまま寝てしまうことで起こるケースが多いので、就寝するときはそうしたものを使わないようにしてください。電気毛布くらいなら、寝返りをすることで皮膚との間に隙間ができたり、温かいものが当たっている位置がずれたりするため、それほど心配しなくてもよいでしょう。日中、使い捨てカイロを貼って活動する分には問題ありませんが、直接皮膚に接触させたり、貼ったまま寝てしまわないように注意してください」

 それでも、低温やけどを起こしてしまった場合、必ず病院を受診すること。見た目以上に重症化しているケースが多いので、自己判断は禁物だ。

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