漢方達人をめざせ!

目薬では解決できない 眼精疲労は「肝臓」から直す

(C)日刊ゲンダイ

 眼精疲労は、東洋医学では単なる「目を酷使することによる目の疲れ」ではありません。眼精疲労がひどい人は、「肝」が疲れていると考えます。なぜなら、目と肝臓は相互関係にあるからです。目には毛細血管がたくさんあります。

 そして、肝臓は「血の蔵」と呼ばれています。肝臓が疲れて弱り、血がうまく体中を巡らず、そのために目の毛細血管の働きにも異常が出て、目が疲れるとみるのです。

 だから、「眼精疲労がひどくて……」とおっしゃる方に、漢方薬局では目薬だけをすすめることはありません。肝臓を元気にするための漢方薬を選びます。

 私がよくおすすめするのは、ベースが六味地黄丸に枸杞の実と菊の花の生薬を加えた「杞菊地黄丸」です。これは、飲む目薬という別名を持つ漢方薬です。

 40代前半のTさんは、デスクワーク中心で眼精疲労が深刻な問題です。目薬をさしたり、温めたおしぼりを目の上にのせたり、さまざまな工夫を凝らしていますが、いずれも“焼け石に水”状態。

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久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。