「適度なウオーキングが健康長寿に良い」という話を聞くことがあります。実際のところ、どれほど影響があるものなのでしょうか。
日本人高齢者を対象として、1日の歩行時間と死亡リスクの関係を調査した前向き観察研究(コホート研究)が、日本疫学会誌2015年11月号に掲載されています。
研究開始時に64歳、または65歳だった1239人の男性が対象です。
対象者を1日の歩行時間で「0.5時間未満」「0.5~1時間」「1~2時間」「2時間以上」の4グループに分類しています。0.5時間未満のグループを基準として、それぞれの歩行時間グループの死亡リスクについて、死亡するか、75歳になるまで追跡調査しました。なお、喫煙習慣、飲酒習慣、BMI、定期的な運動の有無、睡眠時間、高血圧や糖尿病といった病歴など、結果に影響を与えうる因子で補正しています。
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