どうなる! 日本の医療

公的保険として認可 「3Dプリンター」で人工骨を作る時代

(C)日刊ゲンダイ

 この方法なら、開頭手術が不要なため、患者負担が少ない。ただし、患者の瘤にピッタリ合うようコイルを調整するのが難しい。しかし、3Dプリンターならそれが可能で患者への負担が減るうえ、貴重なプラチナを無駄にすることがなくなるという。さらに、3Dプリンターを使うことでより安価で精緻な義足・義手も可能となる。

 再生医療よりも先に、まずは3Dプリンターによりカスタマイズされた人工臓器が医療を変えることになりそうだ。

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村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。