しかし、パソコン利用が一般的になり「見たい場所」は目から70~75センチ程度、次にノートパソコン普及で50センチ程度、そしてスマホを日常的に見るようになったいまは20~30センチ程度になった。時代の変化とともに、「見たい場所」への距離が縮まっている。
「つまり、これまでは視力がいいとされてきた人、眼位が外側を向いている人が、より眼精疲労を起こしやすくなってきているのです」
遠くが見えない近視は眼鏡やコンタクトレンズで矯正の対象になるが、現代社会では、視力が2.0や1.5といった人も「遠視」として矯正をすべきなのだ。
しかし、それがなされていない。だから眼精疲労が増え、ドライアイと誤診されている。そのため、眼精疲労を原因とする頭痛、首や肩の凝り、さらにひどくなれば、吐き気、めまい、慢性疲労などを招いているのだ。