「調節機能と眼位異常の検査結果から眼精疲労が判明したら、症状を和らげる点眼薬の処方とともに、『見たい場所』を快適に見られるように、眼鏡やコンタクトレンズでの矯正を行います」
前述の通り、たいていはスマホなどを日常的に使っている人がほとんどなので、目から20~30センチの手元を快適に見られるようにする。近視ですでに眼鏡やコンタクトレンズを用いている人も含め、「見えすぎ」になっているケースが珍しくない。老眼を認識できていない人もいる。
「以前、私がテレビ番組で、ある難病を紹介したところ、全国から123人の問い合わせがありました。しかし検査をすると、37%は老眼を適切に対処していないための眼精疲労でした。難病を疑うほど悩んでいた不調が、適切な矯正で改善しました」
重要なのは、眼精疲労を正しく診断し、治療をしてくれる医師に出会うことだ。