健康は住まいがつくる

【アレルゲン】ゴキブリが小児ぜんそくの原因になる

(C)日刊ゲンダイ

■年間数万個の卵を産むことも

 一般的に冬はゴキブリの活動量や繁殖量が落ちるが、年間通して室温が安定している高断熱住宅になると話は別。クロゴキブリは1年くらいの寿命があり、その間にメスは400個前後の卵を産む。成長が早いチャバネゴキブリは年間の合計で数万個の卵を産むという。

 残飯や排水管のヌメリなど何でもエサにするゴキブリは、台所などの水回りの暗くて狭い場所に潜んでいる。乾燥に弱く、水をよく飲む性質があるからだ。ただ、マンションなどの高層階はゴキブリが出ないといわれるが本当なのか。

「クロゴキブリは2階くらいまでは飛ぶ(チャバネは飛べない)ので、低層階の方が外から侵入しやすいといえます。それに低層階の方が湿気が多いので好みます。ただし、高層階でも荷物にまぎれて雄と雌のペアが室内に入り込み、条件が合えば普通に繁殖します」

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