薬に頼らないこころの健康法Q&A

不合格がわかっているのに難関校を受けるべきか

井原裕 独協医科大学越谷病院こころの診療科教授(C)日刊ゲンダイ

 私が一番おそれるのはQ高校を断念するとともに、気持ちが逃げ腰になって、その結果勉強への意欲をなくし、当確のはずのP高校にまで落ちてしまうことです。今の君には、消極的な姿勢はよくない。戦う気持ちを持ち続けることです。そのためには「落ちるかも」とわかっていても、あえて受けるほうがいいように思います。

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井原裕

井原裕

東北大学医学部卒。自治医科大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学大学院博士号取得。順天堂大学医学部准教授を経て、08年より現職。専門は精神療法学、精神病理学、司法精神医学など。「生活習慣病としてのうつ病」「思春期の精神科面接ライブ こころの診療室から」「うつの8割に薬は無意味」など著書多数。