少し変わった名字だったので記憶に残っていたのですが、なによりもその方は入院患者のお手本にしたいほどだったため記憶に残っていたのです。
高齢者のその方は、1年間に2度ほど入院を繰り返しました。職業軍人の経歴を持つ人で、大きな胃の手術を受けた直後でも、術後の「痛み」を訴えて看護師を煩わすことは一度もありませんでしたね。
若い看護師と接するときでも、言葉は常に敬語でした。娘さんが毎日のように見舞いに来て、看護師たちにお菓子類をよく届けてくれました。お父さんの指示だったのでしょう。
担当の看護師が出産したときは、しばらく勤務を休んでいたのに出産のことを覚えていて、お祝い金を包んでくれました。こういう入院患者さんは何年経っても忘れられませんね。
病院は本日も大騒ぎ