北海道といえば、だれもが認めるジャガイモの産地。品種も多く、男爵イモやメークインなどは特に有名だが、近年人気が高まっているのが“インカのめざめ”だ。
インカのめざめのもとになったのは、南米のアンデスで古くから祭事に食べられていたという「ソラナムフレファ」と呼ばれるジャガイモの一種。これを日本人の舌に合うようにアレンジしたのが、インカのめざめだ。
都内にある北海道のアンテナショップで購入以来、大ファンになったという、会社員の森田達也さんは話す。
「ほかのジャガイモと比べて上品な甘さがあり、ホクホクとした食感がたまりませんね。カレーやシチューの具材に欠かせません」
味は折り紙付きなうえ栄養価も素晴らしい。
特筆すべきは、インカのめざめに豊富に含まれるカロテノイド系色素のゼアキサンチン。これは目の黄斑や水晶体に存在しており、目の健康と深く関係していると考えられている。また、強力な抗酸化作用があり、体内に発生した過剰な活性酸素(毒性の強い酸素)の撃退にも役立ちそうだ。
ビタミンCの含有量が多いのもうれしい。熱に弱いとされるビタミンCだが、ジャガイモに含まれているものは例外なので安心して加熱調理できる。さらにビタミンB1やカリウム、ナイアシンなども多く含まれている。
インカのめざめを食べるようにすれば、体の機能も目覚めそうだ。
真似したい伝承療法