そういう意味では子供が「落ち着きのない」のは自然なことで、それは「脳が発達している過程である」ことの証しといえる。
では、過度に動き回る子供、つまり「落ち着きのない子」(=ADHD、注意欠陥多動性障害)には当てはまるのか。
「一口にADHDといっても種類はさまざまで、症状が重ければ薬の服用が必要になる場合もあります。しかし、偏差値の高い有名中学や東大に合格する人も驚くほど多く、私は大切な個性として受け止めるべきだと指導しています。おとなしく授業を受けるのは苦手ですが、興味を持ったことにはものすごい集中力を発揮し、超難問を苦もなく解いていく子供もいます」(本郷赤門前クリニック・吉田たかよし院長)
吉田院長に言わせると、坂本龍馬や松下幸之助など歴史に名を残す人の中にはADHDの症状を持つ人が多いという。ほかにもエジソン、リンカーン、チャーチル、アインシュタイン、クリントン大統領など錚々たる天才や偉人にもその傾向が見られるという。
脳を育てれば健康になれる