病院は本日も大騒ぎ

厚手のパンツスタイルでも看護師は「黒下着NG」の理由

色の透けない淡い色の下着を選ぶ
色の透けない淡い色の下着を選ぶ(C)日刊ゲンダイ

 こんにちは! 町のクリニックから関東圏の総合病院に移って通算、看護師歴20年になる看護師長のマサコです。

 私が看護師になった理由のひとつに、白衣姿への憧れがありました。しかし、実際に白衣を着るようになってみると、意外と気を使わなければならず大変です。

 もともと看護師のスタイルは、頭に真っ白なナースキャップ、ワンピース、それに白色のナースシューズやサンダル型の靴が定番でした。安全性、清潔感を重視した看護師のスタイルですが、これが年代とともに変化してきます。

 まず、ナースキャップが廃止になり、ワンピースタイプの白衣も、パンツスタイルが多くなりました。私の病院でもパンツです。入院患者さんの高齢化が進み、介護、介助の職務も多くなり、パンツ姿の方が動きやすいからです。

 靴も注射針を落としたり、血液に触れる危険性を考慮し、もうサンダル型は履きません。

 問題は下着です。患者さんに余計な刺激を与えないため、下着には気を使わなければならないのです。厚手のパンツをはいていますが、外から下着の線が分かるとか、太陽光線の照射次第で下着の色まで分かってしまうケースも少なくありません。

 ある時、若い看護師が黒い下着を着用していて注意したことがありました。上下とも下着の線が分かったり、色が透けて見えるスタイルは、患者さんには好ましくありませんから(笑い)。

 下着を自主規制しなければならない職業はほかにもあって、中学、高校の女性教師も洋服は露出度を少なく、着用する上下の下着類は「肌色」か「白」と指導されているようですね。

 余談になりますが、卑猥な話が好きな中年の長期入院患者さんがいました。その患者さんがベッドに寝たまま、いきなり布団をまくり上げ“元気なパンツ姿”を見せたのです。

 私は平手でパチンと叩き、「そんなに元気があるなら、その分を体力回復に向けなさい」と言ってやりました。