医療数字のカラクリ

健康食品やサプリメントの広告 “著名人の体験談”は怪しい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
「これは個人の体験で、一般的な効果を保証するものではありません」

 健康食品やサプリメントなどの広告で必ず登場するのが、使用してみた体験談です。それを語るのが著名人というパターンもよくあります。

 しかし、体験談なんてものはそもそも怪しいものです。体験談を語っている人は、その商品を作っている会社からお金をもらって頼まれてやっているだけかもしれないからです。

 本当は効果があるとは思っていないのに、お金をもらって「大変よくなりました」なんて言っているだけで、体験談自体がウソの可能性だってあるのです。

 著名人が出てきたりすると、本当らしく思われるかもしれません。しかし、それこそお金をもらって出演しているのは間違いないわけで、一般人の意見よりもむしろ信用できないと考えたほうがいいような気がします。

「大企業が出しているものなら安心だろう」というイメージも、そうとは限りません。確かに大きな害の可能性は低いかもしれませんが、効果について出てくるのはやはり体験談だけだったりします。

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名郷直樹

「CMECジャーナルクラブ」編集長。東大薬学部非常勤講師。東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員、臨床研究適正評価教育機構理事)自治医科大卒。名古屋第二赤十字病院にて研修後、作手村国民健康保険診療所にてへき地診療所医療に携わる。95年同診療所所長。05年東京北社会保険病院臨床研修センター長。「『健康第一』は間違っている」などの著書がある。