医療数字のカラクリ

健康食品やサプリメントの広告 “著名人の体験談”は怪しい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
「これは個人の体験で、一般的な効果を保証するものではありません」

 健康食品やサプリメントなどの広告で必ず登場するのが、使用してみた体験談です。それを語るのが著名人というパターンもよくあります。

 しかし、体験談なんてものはそもそも怪しいものです。体験談を語っている人は、その商品を作っている会社からお金をもらって頼まれてやっているだけかもしれないからです。

 本当は効果があるとは思っていないのに、お金をもらって「大変よくなりました」なんて言っているだけで、体験談自体がウソの可能性だってあるのです。

 著名人が出てきたりすると、本当らしく思われるかもしれません。しかし、それこそお金をもらって出演しているのは間違いないわけで、一般人の意見よりもむしろ信用できないと考えたほうがいいような気がします。

「大企業が出しているものなら安心だろう」というイメージも、そうとは限りません。確かに大きな害の可能性は低いかもしれませんが、効果について出てくるのはやはり体験談だけだったりします。

1 / 2 ページ

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。