脳を育てれば健康になれる

合格後に深刻化することも 「受験うつ」から子供を守る方法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 加えて「間違った勉強法」=「間違った脳の使い方」が原因になるという。

「受験に成功するためには何でもする。ロボットのように機械的に暗記し、無理やり詰め込んで合格を勝ち取る。中学受験に成功して一見、受験うつとは無縁に見える子供が、6年後の大学受験時に突然、『受験うつ』となって表れるケースも少なくありません」

 勉強に手が付かない。焦るばかりでノイローゼになる。模擬試験会場でドキドキして頭がボーッとする。夜眠れない。食欲がない……。最悪、衝動的自殺に走っても不思議ではない状態にまで追い込まれる。こうなると、今すぐに治療が必要となる本格的なうつ病だ。

■体を動かして心身のバランスを整える

 これを脱する方法として、吉田院長はまず運動をすすめるという。ジョギング、ウオーキング、ラジオ体操など軽めの運動から徐々にアクションを強くする。

2 / 3 ページ