認知症の患者数は、その前段階の軽度認知障害も含めると、約400万人と推計されています。これは、65歳以上の4人に1人に該当する計算。発症すると、一部の認知症を除き、“完治”は難しいといわれています。
だから気になるのは、予防策です。認知症の約20%が血管老化から起こる動脈硬化や脳梗塞による脳の機能低下。そして、脳は60%が脂質です。特に神経細胞の膜には脂質が多く存在するため、私は「頭に良い油を取ることがカギになる」と考えています。
日常的にどんな油を使ったものを食べているかによって、良い脳か、劣化する脳かが決まるのではないか――。では、「脳に良い油」とは、どういうものなのでしょうか?
最近、話題のエゴマ油や亜麻仁油、これらに代表されるα-リノレン酸はオメガ3系脂肪酸のひとつで、脳に良いことは知られています。加えて、オメガ9系であるオリーブオイルやゴマ油、米油なども脳に良い油です。
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