「歯周病」対策が肝臓がん予防につながるのは本当なのか

結束貴臣医師(右)と鎌田要平歯科医師(C)日刊ゲンダイ

「口腔内の適切なコントロールができていない人が多い。歯科医にかかっても“様子を見ましょう”と言われ積極的治療が行われていないケースもあります。日本歯周病学会に登録している専門医に状態を見てもらい、適切な治療を受けてください」(鎌田医師)

 もうひとつは、脂肪肝の改善だ。

「脂肪肝に対する認識が低い。脂肪肝からナッシュになり、肝硬変、肝臓がんと進んでいく。気づいた時は手遅れという人もいます。脂肪肝からナッシュになっていないか。もしそうなら歯周病と同様に専門医の治療が必要です」(結束医師)

 近年、ナッシュが原因の肝臓がんが増えている。歯周病治療で肝臓がんが避けられる可能性があるなら、やらない理由はないだろう。

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