脳を育てれば健康になれる

オンオフの切り替えで活性化 ボーッとする時間が天才を生む

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 21世紀最大の創造的企業として、全世界から高い注目を集めているアップル社。その創業者のスティーブ・ジョブズは、どんなに多忙であってもボーッとする時間をとても大切にしていたという。その時間帯に「デフォルト・モード・ネットワーク」が活発化して、画期的なアップル商品のヒントを得ていた可能性が指摘されている。

 こうしたことから、アメリカでは、これまで時間を効率的に素早く使うことだけを重視してきた考え方を根本的に見直し、「画期的なビジネスを生み出したり、子どもを第2のジョブズに育てたければ、ボーッとする時間を確保してあげるべき」という論まで巻き起こっているという。

「ただし、これは勉強中にボーッとしていいということではありません。集中するときは集中し、休憩時にはボーッとするという“オンとオフの明確な切り替え”が脳機能を高めてくれます」

 ボーッとするには工夫が必要だ。吉田院長は、「休憩中に窓の外の景色を見るだけでも効果があり、実際に成績がアップしている」という。脳機能を高めるには上手な休息が必要なのだ。

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