怖い薬の飲み合わせ

命に関わる副作用も…注意すべき“睡眠薬”との飲み合わせ

睡眠薬は飲み合わせに注意が必要(C)日刊ゲンダイ

 睡眠は人間にとって3大欲求の一つであり、欠かせないものです。ただ、睡眠障害に悩んでいる人はたくさんいて、睡眠薬が活用されます。

 中でも、「ベンゾジアゼピン系薬」と呼ばれる薬が多用されていて、有名なものとしては「レンドルミン」(一般名:ブロチゾラム)や「ハルシオン」(一般名:トリアゾラム)などがあります。服用している患者さんが多い薬なだけに、飲み合わせに注意が必要です。たとえば、真菌感染症の治療に使用される「アゾール系抗真菌薬」、胃腸薬として用いられる「シメチジン」、感染症治療で多用される「マクロライド系抗生物質」などが挙げられます。

 睡眠薬(ベンゾジアゼピン系薬)は特定の酵素によって代謝されます。しかし、先に挙げたアゾール系抗真菌薬、シメチジン、マクロライド系抗生物質は、「睡眠薬の代謝に関わる酵素」の働きを阻害する作用があります。つまり、睡眠薬がなかなか代謝・分解されにくくなるため、血液中での睡眠薬の濃度が上昇して薬の作用が強くなり、副作用が表れやすくなるのです。

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深井良祐

86年岡山県生まれ。岡山大学薬学部大学院在学時に薬学系サイト「役に立つ薬の情報~専門薬学」(http://kusuri-jouhou.com/)を開設。医薬品卸売企業の管理薬剤師を経て独立し、現在は医療系コンサルタントとしても活動。株式会社ファレッジ代表取締役。