健康は住まいがつくる

高層階に住む程生存率が低下する可能性

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 カナダの研究結果と同じように、日本でも居住が高層階になればなるほど心停止患者の生存率が低下する可能性がある。

 高層階の健康影響については、国内では1990年代に旧厚生省がまとめた「厚生省心身障害研究」の中に「高層階になるほど妊婦の流産割合が増える」という研究報告がある。これは、外出しにくくなる、運動不足など、ストレスの影響が指摘されている。

 セレブ感のある“高層階の居住”はうらやましいが、必ずしもいいことずくめではないことを覚えておくことだ。居住階は、年齢や体の状態などに応じた健康影響も考えて決めた方がよさそうだ。

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