有名病院 この診療科のイチ押し治療

【海外渡航の病気対策】東京医科大学病院・渡航者医療センター(東京都新宿区)

東京医科歯科大学病院・渡航者医療センター センター長・濱田篤郎教授(提供写真)

「デング熱やジカ熱はワクチンがないので、現地で予防するしかありません。日本では、蚊に刺されるのは夜というイメージがありますが、ウイルスをもつネッタイシマカは昼間に人を刺します。虫よけ薬を使うタイミングなどもきちんと指導します」

■メンタルサポートや登山にも対応

 現地での持病の管理指導や英文診断書の作成、旅行保険などでまかなう医療費申請なども教えてくれる。

 同センターには“特殊外来”も設けられている。登山や高地観光をする人には「登山者・高山病外来」が対応。企業の海外赴任者のメンタル面をサポートするのは「レジリエンス外来」だ。

「海外に長期滞在していると、環境変化のストレスなどから3割くらいの人が神経症になるといわれます。それを回避するために心理テストなどを行いながら個別指導します」

3 / 4 ページ