独白 愉快な“病人”たち

フリーキャスター・梶原しげるさん(65)軽度脳梗塞

少年の頃から心配症だったという(C)日刊ゲンダイ
CTでは異常なし。入院3日目には「ご自宅で様子を見ますか?」と言われた

 57、58歳の頃でした。日曜の午後、妻と犬の散歩に出かけたら、突然、動けなくなって右足が前に出なくなりました。

「これは脳梗塞か……」

 妻が不思議な顔をしている中、ろれつは大丈夫、手先は動く、足の指も動く……と自分なりに確認しました。でも、足が出ない。で、少し落ち着いてからなんとかブロック塀をつたって家まで帰りました。

 翌日の生放送の仕事のことを考えると心配なので、夜になって近くの救急外来に行きました。緊急性が感じられないせいもあり、やっと診察していただけたのは夜の10時ごろ。脳のCTスキャンは問題なしでしたが、様子見ということで入院したんです。

 翌日改めて、朝から夕方まで時間をかけてくまなく検査を行い、その後、仕事に向かって、また晩に病院に戻りました。結局、病院にジッとしている日はなく、合間をみて仕事に抜ける状況が続き、3日もすると医師から「ご自宅で様子を見ますか?」と言われて退院となりました。

1 / 4 ページ