そうなると、次に考えるのは「自分によく似た人でどうか確かめてみる」という方法です。少なくとも同じ病気の同じ状況の患者でどうか? がスタートです。自分自身が進行肺がんであるとすれば、進行肺がん患者で効果を確かめられた治療を、まず自分にもやってみようということになるわけです。
自分にとって最善の治療を考えるとき、本当は自分自身で効果を確かめたいのだけど、それはできないので仕方なく自分によく似た患者で効果を確かめ、それを参考にする。これが、治療の効果を考えるときのスタート地点なのです。
医療数字のカラクリ