妊娠中に血糖値が高くなると、「妊娠糖尿病」と診断されることがあります。妊娠糖尿病では、胎児の体重がとても増えてしまったり、流産の危険が高くなることが知られています。日本産科婦人科学会のホームページによれば、妊婦さんの7~9%で妊娠糖尿病と診断されることがあるようで、決してまれなことではありません。
ある研究によると、ジャガイモの摂取が多いと糖尿病になりやすいことが示されています。ジャガイモの主成分はデンプン(糖分の塊)なので、血糖値が上がりやすい食材のひとつと考えられます。
そんな中、イギリス医師会誌2016年1月電子版に、「妊娠前のジャガイモ摂取と妊娠糖尿病リスクの関連」を検討した論文が掲載されました。この研究は慢性疾患や妊娠糖尿病経験のない1万5632人の女性(平均約32歳)を対象としました。ジャガイモの摂取量は、「週に1食未満」「1食」「2~4食」「5食以上」の4つのカテゴリーに分類し、週に1食未満を基準として他のカテゴリーに対する妊娠糖尿病のリスクを検討しています。
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