がん保険でも、年金(収入保障金)を支給する商品が出てきています。年額120万円(月額10万円、1日当たり約3300円)を最長5年間支払う、というような内容です。傷病手当金よりも保障期間が長いので、長期の闘病生活を強いられる患者にとって、助けになるでしょう。
ただし、がん離職のリスクが最も高い30代以下の非正規の人たちが加入するべきか、判断は難しいところです。もともと少ない収入から、月々の保険料を捻出するのは容易なことではありません。若いうちはがんになる確率が低いので、保険には入らないというのも有力な選択肢のひとつです。
ちなみに40代までは、女性のほうが男性よりもがんになりやすい傾向にあります。乳がん・子宮がんが多いためです。これらのがんには抗がん剤が比較的よく効くため、長期療養を続けられる人も少なくありません。乳がんの年間罹患率は、30代で1000人当たり0・5人程度、40代では1~2人程度となっています。
がん保険 本当に必要ですか