食事に30分以上で要注意 「食べる機能」の衰えはこう防ぐ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 急に脳梗塞などの脳血管障害に襲われて後遺症があれば、リハビリ病院に入院し、専門家の指導の下で機能を取り戻す訓練が行われる。嚥下機能に関しても行われる。

 しかし、加齢で徐々に嚥下機能が落ちてきた人、認知症の進行に伴い食べられなくなってきた人などは、嚥下機能のリハビリに出合うきっかけがない。それを行う言語聴覚士や、通院できるリハビリ病院の数が少ないなどさまざまな理由があるが、嚥下機能のリハビリがあるということを知らない人も少なくない。

「嚥下機能が悪くても、何も手を打たなければもっと悪くなります。訓練や食べ方の工夫次第で、口から食べ続けることができるのです」

 菊谷院長が指導しているのは、①機能が落ちたところに働きかけるリハビリ②現在ある嚥下機能を生かせる食事の指導。

 ①では、主に「喉の力を鍛える」「舌の力を鍛える」「食べるタイミングとのみ込むタイミングを合わせる」ことが目的になる。

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