さらば栄養ドリンク 「疲労回復」は3つのコツだけで十分

潜在披露をチェックしてみよう(C)日刊ゲンダイ

「十数年前まで、疲労に関しては科学的・医学的な取り組みがまったくなされておらず、医師ですら『なぜ疲労するのか?』を説明できない人が多いのです」

 だから、疲れた時には栄養ドリンクや焼き肉、うなぎといった精のつくものを取るという“迷信”がいまだにはびこっているのだ。

「戦前の食料不足の頃は体のエネルギー不足による疲れが深刻でしたが、今どきそうした疲労自体まず起きません。かえって脂質の多い食べ物を一気に食べることで胃に負担がかかり、疲れてしまうことが心配です」

 では、疲労回復には何を食べればいいのか。梶本医師は、「一番は鶏のムネ肉です。疲弊した自律神経を修復する『イミダペプチド』という物質が豊富に含まれているから」という。

 渡り鳥が長い距離を飛び続けられるのもイミダペプチドのおかげ。カツオやマグロの尾びれなどにも多く含まれる。目安は鶏ムネ肉で1日100グラム。日常的に摂取するのが重要だ。

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