こんにちは! 町のクリニックから関東圏の総合病院に移り、看護師歴20年の看護師長・マサコです。
今回は私たち看護師の給料についてお話しします。「正看」(正看護師=国家資格)と准看(准看護師=認可は都道府県知事)では少し給料に開きがあります。
一般の患者さんは、「正看」と「准看」の違いが分からないでしょうが、大まかにいえば正看は医師の指示に従い、准看は正看の指示に従うということになります。
年収は正看の場合、勤続10年近くで500万円。准看は似たような勤続年数で、それより50万円ほど低いようです。
平均、週に1回宿直があって、勤務スケジュールは曜日や時間も関係がありませんので、若い独身の看護師さんから、「デート時間のすり合わせが大変」といった嘆きも聞こえてきます。
給料は高いほどいいのですが(笑い)、実際、患者さんの生命を預かる職務ですから神経も使いますね。
真夜中のナースコールにも神経が高ぶります。10年ほど前にこんなことがありました。「入院患者に何か不吉なことでも起こったのか」と病室に走ったところ、「眠れないから睡眠薬をくれ」と、要求されたのです。
ご高齢の患者さんだったのですが、毎晩のように睡眠薬を要求するのです。恐らくは「薬を飲まないと眠れない」と錯覚していたのだと思います。
しかし、薬は無料ではありませんし、それに睡眠薬の常用はお勧めできません。それで一計を立てました。
いつも飲ませていた睡眠薬の錠剤と形や色も似ていて、飲んでも無害というビタミン剤を持っていき、「はい、いつもの睡眠薬ですよ」と、説明して飲ませたのです。
もちろん、事前に担当医に相談して了解はとっておりましたが、その翌朝、「いやあ、よく眠れたよ」とその患者さんはご機嫌でした。
以来、その患者さんからナースコールがあるたびに、偽の睡眠薬を飲ませ、トラブルを回避しました。
こうした工夫も仕事のひとつなのです。
病院は本日も大騒ぎ