知らなきゃ損!

最も人を殺している生物ナンバーワンは“蚊”

 WHO(世界保健機関)が緊急事態宣言を出したジカ熱が、ついに日本に上陸した。ジカ熱は蚊が媒介し、感染すると、発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感といった症状が表れる。死に至ることはまずないといわれるが、妊婦が感染すると小頭症の子供が生まれるリスクを指摘されている。また、体力がない高齢者や子供は重症化する可能性もあるので、注意したほうがいい。

 そもそも、蚊は危険な生物だ。3年ほど前にマイクロソフトのビル・ゲイツ氏がブログに投稿し、いまも話題になっている「世界で最も人間を殺している動物ランキング」によると、3位のヘビ(5万人)、2位の人間(47万5000人)を抑え、蚊はブッチギリの1位にランクイン。蚊に刺されることで感染するウイルスによって、年間72万5000人が死んでいるのだ。

 とりわけマラリアは年間60万人超の命を奪っていて、アフリカ、南米、南アジアの途上国だけでなく、東南アジアやオセアニアでも猛威を振るっている。

 今回のジカ熱だけでなく、昨夏に日本でも感染が広がったデング熱、毎年10人弱の感染者が報告されている日本脳炎も、蚊が媒介する感染症だ。

 たかが蚊だとは思わずに、刺されない対策を講じておきたい。