“自覚なし”だからこそ危険 「慢性腎臓病」はこんなに怖い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 日本慢性腎臓病対策協議会のサイトには、年齢、性別、血清クレアチニン値を入力すれば、eGFRがすぐにはじき出されるページ(http://j-ckdi.jp/ckd/check.Html)がある。eGFRの区分が「G3a」(尿異常があれば「G2」)以降だと慢性腎臓病の可能性がある。少なくとも、ここまでに食い止めることが重要だ。また、タンパク尿の程度とeGFRは、脳卒中・心筋梗塞のリスクを測る指標にもなるから要注意。

「動脈硬化が進行して腎機能が低下し、eGFRの数値の悪さとして表れる。eGFRが低下していれば、動脈硬化は全身に起こるものですから、腎臓だけでなく心臓や脳に行く血管も動脈硬化が進んでいると考えられます」

 つまり、脳卒中、心筋梗塞になりやすい。残念ながら、専門医以外では、腎機能を示す数値を重視していない医師もいる。自分で知って、自分で身を守るのだ。

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