心臓病予防のためには、血圧をしっかり下げておくことも大切です。
血圧が高いまま放置していると、動脈硬化が進んだり、心臓の負担が増えてトラブルを起こしやすくなっていきます。最近ニュースでよく耳にする大動脈瘤破裂、急性大動脈解離といった突然死を招くような心臓病のリスクも高まります。発症して意識を失うと、場所や状況によっては周囲を危険に巻き込むこともあるので、自分だけの問題では済まなくなります。
自宅で血圧を計測したときに「145/95mmHg」を超えているようなら、降圧剤の服用を決意して、しっかり血圧をコントロールしたほうがいいでしょう。
降圧剤とうまく付き合っていくために重要なポイントは、「定期的に自分で血圧を測定しながら薬を服用する」ということです。降圧剤には、「体を選ばない」という特徴があります。血圧が高い人だろうが低い人だろうが、服用すれば血圧を下げてしまいます。だからこそ、「血圧が下がり過ぎていないか」をきちんと点検するための自己血圧測定が非常に重要になります。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」