自己血圧測定と並行して、定期的に血液検査を受けることも忘れてはいけません。降圧剤の副作用が起こっていないかをチェックするためです。
現在、日本では大きく分けて6種類の降圧剤が処方されています。それぞれ作用機序が異なり、その薬が患者さんに合わないケースも出てきます。副作用も、動悸、頭痛、むくみ、便秘、息切れ、けいれん、めまい、筋肉痛などさまざまです。中には、命の危険がある重篤なものもあるので、血液検査によるチェックは欠かせません。
投薬を行う際、患者さんの身を守るために最も簡単で効果的な方法が血液検査です。肝機能障害を起こしてないか、腎臓に悪影響を与えていないかどうか、アレルギーを起こしていないか、貧血を起こしていないかなど、血液検査のデータを見れば80%近くは分かります。降圧剤を服用している人は、最低でも2カ月に1回は薬を処方してもらっている病院で血液検査を受けるべきです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」