どうなる! 日本の医療

4月から「日本初の遠隔診療アプリ」がスタート

写真はイメージ(提供写真)

「将来は、ウエアラブル端末や家庭用ヘルスケア機器、さらには医療機関の院内システムと連携できるようにしたいと考えています。そうすれば、血圧や体温などのバイタルデータ、医用画像などを診療に利用できるようになります」

 しかし、今回の試みに懐疑的な声も少なくない。

「患者さんは医師のアドバイスがもらえることで安心感は得られるだろうが、料金は安いとはいえない。高齢者がモバイル機器を使った診療をどれほど理解できるのか。病院に行って治療を受けた方が有効と考える人もいるだろう」(医療関係者)

 これは、果たして「医療革命」となるのだろうか。

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村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。